シーンレポート 茨城県高峰山MTBグリーンヒル

ここで簡単に説明すると、高峯山はパラグライダー愛好家のために車でのピックアップを行っており、山頂に向かうには、そのハイエースに同乗することとなる。登りは100%ダートで、車一台がギリギリ通れるか通れないか、というような細さで、斜度もハンパでは無い。登りの所要時間は30分という所。実際に、この日は前日の雨により路面がスリッピーになっており、スタックする場面もあった。山頂は開けており、ここからパラグライダーが飛び立つ。自転車は、シングルトラックに突入するが、いい感じに左右に振られ、バームがあるなど、とても楽しいトレールとなっている。ガレガレなどのバツゲーム的な状況に遭遇することは無く、メンテナンスも行き届いており、「わかってるなー」と思わせるコースレイアウトだ。

これがリフト代わりのハイエース。1速を改造して、スーパーロー仕様になっているらしい。雨が降るとここが鬼門になるみたいです。
山頂にて。一番右が鈴木さん。ちょっと太ったぁ?芝生になっていて、春先は昼寝に最適そうだった。


バイクのストロークは、前後100mm前後のモデルで十分で、スキル次第ではハードテールでもOKだ。初心者にも安全なレイアウトとなっているが、谷に落ちれば死ぬかも?というような箇所もあるので、油断は禁物。

ここ、結構狭い。あり得ないと思うけど、下はかなりの急斜なので、落ちたら重傷かも。安全走行でお願いします。
走るとこうなる。かっこいいね!この岩の上に登るのは怖かった。


塚ちゃん、健二、竹ボウはフルサイズのDHバイクで山を下ったが、これは、コース終盤に設けられたトレールDHセクションへ対応するためだ。途中、断片的に撮影を繰り返し、次第にトレールセクション近づく。健二は塚ちゃんというフレッシュなパートナーを得て久しぶりのDHトレールを楽しんでいるように見えるし、塚ちゃんは撮影ポイントを鈴木さんと相談しながら、ノリノリで撮影を進める。塚ちゃんは、頭の中に最終的なビジョンがあるようで、迷いが無いし、健二とのコンビネーションも息が合っている。高松健二/塚本岳のつき合いは古く、10年以上に渡る。塚ちゃんを「つかもっちゃん」と呼ぶ人がいれば、その人と塚ちゃんのつき合いはかなり古いと思っていい。

トレールDHへの入り口は、発射台のようなドロップオフから始まる。手前にはアプローチしやすいように、スタート台が設置されており、スピードを乗せてから落ちて行くような感じになる。健二は久しぶりにマウンテンバイクで大きなジャンプを飛ぶことになり、多少の不安はあったようだが、難なくこなし余裕を見せる。しかし、最初は飛びすぎて着地で食らってしまい、「おっー」と声をあげていたのを僕は聞き逃していない。次第に撮影ポイントが大きなWに移っていき、塚ちゃんと竹ボウはローカルの余裕を見せる。健二も簡単に飛んでしまった。面のRが少なく、また斜度も無いため、簡単ということらしい。しかし、これはトップレベルの選手に関しての話で。一般のライダーにはバックサイドがとてつもなく遠く見える。

「飛べるヤツがいないんだよねー」
塚ちゃんの言葉である。飛べるライダーの傲慢なセリフでは無く、彼は飛べるライダー少ないことに関して、本当に寂しそうに話した。常にセッションが同じメンツでは盛り上がらないだろう。セッションを繰り返し、切磋琢磨して成長していくのがアスリートなら、塚ちゃんは確かに寂しいだろう。「飛べるライダー? ○○でしょー○○でしょー」と数えても、両手の指で十分収まる。ここ高峯山は、自分のスキルを徐々に上げていくには最適のコースである。小さなWから、15mオーバーの最凶Wまで、よりどりみどりだ。ここに通い詰めてライドすれば、あなたも恐らくは飛べるようになる。今後、ここがジャパニーズ・マウンテンバイキングのスタンダードを上げる重要な場所になるのは間違いない。塚ちゃんの寂しさを解消して欲しい。

メインディッシュである最後のWで最後のフォトセッションが始まる。ここへのアプローチは、直前のWの飛び方が重要になる。健二は上に飛ぶジャンプでは無く、4Xレーサーらしい、バックサイドをギリギリに狙ったビタ合わせのジャンプで、最初のWを飛び、次のWに入る。これには、塚ちゃんも、絶賛。「健二低い!」低いジャンプというと、ダサいように思うが、4Xでは最短距離を結ぶ低いジャンプこそが重要で、勝敗に直結する。

セッションは個人戦に入り、塚ちゃんは大技をいきなり披露するも、戻れず、バックサイドに叩き付けられる。健二は塚ちゃんがこんな技を隠し持っていたとは知らなかったようで、ここで一気にセッション加熱する。これを見た健二も技を入れようとチャレンジするが、技練(技練習)など最近は行っていないため、苦戦する。そして、塚ちゃんはメイク。そして、健二も最後にメイク。ジャンプのこなしは健二に軍配が上がったようだが、技対決では塚ちゃんに軍配があがることとなった。

塚ちゃん、技持ってるね!この日のフッテージは製作中のビデオで存分に使わせて頂きます。
アプローチが見えないので、音で判断してカメラを振る必要があって難しかったです。今後、色々な雑誌でここでのエアーを目にすることになるでしょう。二人共簡単そうに飛ぶね!

ここ高峯山のコースは、管理者のイケてる土方&情熱と、塚ちゃんや竹ボウなどライダーの協力に支えられている。コースは毎週のように進化し、入り組んでいく。ライダーは嬉しい驚きと共に走ることができる。ビデオグラファーはフッテージをゲットできる。DHバブルの終焉が叫ばれているが、正しくはディストリビューターの描いたDHマーケットの崩壊という方が正しい。DHバイクを部屋で寝かせているのはもったいない。首都圏から3時間だ。冬の間も営業している。闇練するのもいいかも知れない。

フルフェイスを被らなくてはならない。プロテクターを着けなくてはならない。ゴンドラに乗る時はタイヤの泥を落とすこと。洗車機は順番に待つ。そんな、マニュアルは高峯山には存在しない。FOXのモトパンをまとった管理者と、自分の快感のため、日本のスタンダードを上げるために足を運ぶライダーによって、運営管理されている。FOXのモトパンをまとった管理人は、イケてるコースがあると聞けば、日本全国足を運ぶらしい。その旅は、無駄に終わっていない。見事な結果を見せているし、見学したコースを上回る楽しさをも内包し始めている。高峯山にはレストランも美しいトイレもゴンドラも無い。しかし、そこには日々進化する美しいコースが横たわり、最高のライダーと最高のカメラマンが集う。高峯山には行くべきだ。

高峯山ガイド:
とは言え、高峯山にも、もちろんルールがある。
高峰山MTBグリーンヒルの規則
■火気厳禁(タバコ禁止)。
■自動車の駐停車禁止。
■「入山ノート」「下山ノート」の記入。「保険」(200円)は絶対加入。
■ヘルメット、グローブは必ず着用。(目を枝や虫から守るグラスやゴーグルもお勧め)
■バイクはきちんと整備。
■MTBコースとはいえ、歩行者優先(ハイカーや山菜取りの人に注意。)
■コースを壊したり、ゲジったら、可能な限り補修しよう。
■転倒者をみたら声をかけ、助け合おう。
■駐車場内の事故・盗難は自己責任。
■ゴミは持ち帰る。
■洗車禁止。
■クラブハウスの利用は要予約。きれいに使い、きれいに退去。
■料金の支払いは自己申告で確実にする。所定の封筒に記入し、手渡しが基本。クラブハウス内の料金箱に投函。
■駐車場・クラブハウスには、パラグライダーのフライヤーの方が数多くいるので、必ずあいさつしよう。

詳細は、高峯山ウエブサイトまで。
http://www.takamineyama.jp/

今回の様子は、2003年4月20日発売のMTB magazineにて取り上げられる。

NIKE AIR TEOCALLI(304660 041)
希望小売価格\13,500-

今回の新兵器。従来のGORE-TEXよりも透湿性能を25%以上も向上させたという、GORE-TEX XCRという素材を使用したモデル。山用の軽くてグリップしてムレない靴が欲しいと思っていた所、目的にぴったりなので購入。何が凄いって、内張がモカシンのように縫い目無くなっており、完全防水になっていながらも快適なこと。健二が2003年ACGカタログで履いているのはこれらしいです。



TKC productions
Teisuke Morimoto
teisuke@takamatsukenji.com

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